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やつめうなぎについて |
サケやマスなどの大型魚に喰らいついて成長する「やつめうなぎ」。しかし日本では環境劣化などから捕獲量は激減しており、加えて活きた大型魚をエサにしているため今の養殖技術では対応できず、現在は国内産と海外からの輸入が供給源です。
目の後ろに7対の丸いエラがあるので、目が8対あるように見えたところから「八ツ目」と言われるようになったやつめうなぎ。その名前からうなぎの仲間と思いがちですが、実は魚類ではなくて円口類のヤツメウナギ科に分類されます。やつめうなぎの祖先は3億4千万年前に発生し、現代に至るまでほとんど進化をしていません。ちなみにうなぎの発生がおよそ1億年前で私たち人類がおよそ500万年前といわれています。 やつめうなぎが薬として用いられた歴史は江戸時代に始まり、多くの文献が残されています。またそれ以前にも、私たちの祖先の知恵である民間薬として珍重されてきました。現在も新潟県や秋田県、北海道、関東の一部では眼病予防、カゼ予防などとして蒲焼や鍋物、乾物が食べられています。 やつめうなぎには「目のビタミン」と言われるレチノール(ビタミンA)が豊富に含まれています。ものが色彩豊かに見えるのも実はレチノールのおかげです。欠乏すると夜間みえにくくなったり、目を乾燥するなどのトラブルが起きやすくなります。また最近レチノールは小ジワの予防や乾燥肌の改善に、美容界でも注目されている成分です。 目と脳の働きに欠かせないDHA(ドコサヘキサエン酸)、血液をサラサラにすることで知られているEPA(イコサペンタエン酸)・オレイン酸が含まれて居ます。他にも体を酸化から守るビタミンEや様々な脂肪酸、解明されていない天然成分が含まれています。 |